
マヌカハニーとは?
マヌカハニーとはニュージーランドに自生している「マヌカ」という木から採れるはちみつのことです。マヌカはニュージーランドの先住民であるマオリ族が昔から怪我や病気をした際の治療薬として重宝されてきたという歴史があり、「マヌカ」とはマオリ語で「復活の木」、「癒しの木」を意味します。そのため、市販されているマヌカハニーのほとんどはニュージーランドで作られいるものです。
特徴は、ビタミンB1・B2、ビタミンC、鉄、カルシウムなどの非常にたくさんの天然成分が含まれていることで、普通のはちみつとは味も見た目も異なります。マヌカハニーは普通のはちみつよりもドロっとしていて、舌触りもザラザラとしていることが多く、色も透明琥珀色ではなく濁っていることがあります(悪い意味ではありません)。また、非常に濃いはちみつのため口に入れたあとに感じる後味が若干薬臭いのも特徴の一つで、人によって好き嫌いが別れるかもしれません。
マヌカハニーの効果・効能
マヌカハニーの効果・効能はなんといってもその非常に高い殺菌作用にあります。普通のはちみつにも殺菌作用はありますが、マヌカハニーは普通のはちみつよりもさらに高い殺菌作用があり、主に以下のような効果・効能があるとされています。
- 喉の痛み・炎症を抑える
- ピロリ菌・大腸菌などの悪玉腸内細菌の改善
- 風邪・インフルエンザの予防
- 整腸作用
喉の痛み・炎症を抑える
今マヌカハニーを知るきっかけとして最も多いのが、「マヌカハニーが喉にいい」という評判ではないでしょうか?冬場の風邪の初期症状として喉のイガイガを感じることがあると思います。そんな時にマヌカハニーを食べることで喉の痛みや炎症を抑えることができると言われています。
薬を使って治すのが嫌という人でも、天然の殺菌成分が豊富に含まれているマヌカハニーであれば健康に気を使う必要もありません。
ピロリ菌・大腸菌などの悪玉腸内細菌の抑制
マヌカハニーが日本で市民権を得るきっかけとなったのが、ピロリ菌を始めとした悪玉腸内細菌に効果があるという評判です。
ピロリ菌といえば50代以上の日本人の約8割が感染していると言われている胃の中に存在している細菌で、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、ひどい場合では胃がん発生のリスクにも繋がる恐ろしい腸内細菌です。
非常に殺菌力のあるマヌカハニーを摂取することで、ピロリ菌のような腸内に存在する悪玉菌の活動を抑制するだけでなく、乳酸菌などの善玉菌を活発にさせる効果もあるといわれています。
整腸作用
日本人は腸が弱い人が非常に多いですよね。そんな人にもマヌカハニーはおすすめです。マヌカハニーの抗菌作用は体内に入っても衰えず、消化器官においても高い効果を発揮します。殺菌力のあるマヌカハニーによって腸内の善玉菌の活動が活発になり、便秘や下痢の症状が改善されると言われています。
そして腸内環境を整えることは便秘や下痢の改善だけではなく、病原菌への感染予防や発がんリスクの低下、アレルギー疾患の予防や免疫力の向上まで様々な効果が期待されます。
風邪・インフルエンザの予防
マヌカハニーは風邪やインフルエンザなどの予防にも効果があります。
普段の生活の中で身体が疲れたり睡眠時間が減少すると免疫力が低下し、風邪を引いたりウイルスに感染したりしやすくなります。
マヌカハニーを継続的に摂取していると、腸内環境が整えられるのと同時に身体の免疫力も高まり、その結果、風邪やインフルエンザの予防にも繋がるのです。
身体の疲れを感じるときや、たくさん運動した後などにマヌカハニーを食べることでしっかりと予防も行いましょう。
殺菌作用の元はメチルグリオキサール(MGO)
マヌカハニーにはメチルグリオキサール(MGO)という成分が豊富に含まれています。このMGOがマヌカハニーには殺菌作用が高いと言われる所以です。MGOとはグルコースが分解されるときに生成される成分で、強い抗菌活性作用を持っているのです。
このMGOはハンガリー人の生物学者、セント・ジェルジ・アルベルトによって1960年代に発見され、細胞増殖抑止の働きがあることがわかりました。
MGOはマヌカハニーだけでなく普通のはちみつやコーヒーなどにも含まれていますが、マヌカハニーにはなんと普通のはちみつの10倍〜30倍ものMGOが含まれているのです(マヌカハニーの濃度によって異なります、詳しくは下記で説明)。
マヌカハニーの食べ方
普通のはちみつとは違い、少しだけ癖のある味のマヌカハニー。中にはちょっと薬臭いマヌカハニーに慣れないという人もいるはずです。そんな人のためにオススメの食べ方、摂取のしかたをご紹介します。
スプーンですくってそのまま舐める
まずは普通にスプーンですくってそのまま舐めるという食べ方です。ティースプーンでマヌカハニーをひとすくいし、舌の上で飴を舐めるように口の中に含みます。
ドロっとしていたマヌカハニーがゆっくりと溶けていき、口の中に甘いはちみつの味と花のような香りが広がります。
喉の痛みを直したい時には、口の中で柔らかくなっていったマヌカハニーを少しずつの喉の方へ運び、喉の周りにまんべんなく行き渡るように飲み込んでいきます。
せっかくのマヌカの成分を洗い流してしまわないように、マヌカハニーを摂取してからしばらくは水などの水分を取るのは控えたほうが効果的です。
はちみつレモン
マヌカハニーの若干の薬臭さが苦手な人にはこれがオススメです。レモンの酸味と香りがはちみつの甘さをとても合います。
作り方は簡単です。カップ一杯分の水、お湯にレモン汁と大さじ一杯のマヌカハニーを入れ、しっかりとかき混ぜれば完成です。生のレモンであれば半分にカットし、果汁を絞り出しましょう。レモンの風味がより引き立ちます。
また、ホットのはちみつれもんに生姜を少し加えることで、身体の中から温める事ができます。風邪を引いて身体が弱っている時や冷え性の人にもオススメの食べ方です。
ホットミルク
ホットミルクにマヌカハニーを入れて飲むのもおすすめです。これも作り方は非常に簡単。ミルクを電子レンジで温め、そこに適量のマヌカハニーを入れよく混ぜるだけ。完成です。
寝る前などに飲めば身体を温まり、ぐっすり眠れるようになります。
ヨーグルトに入れる
ヨーグルトにはちみつを入れるのはよくあることですが、ちょっと贅沢にマヌカハニーを入れてみましょう。砂糖の入っていないプレーンなヨーグルトにマヌカハニーを入れれば甘みもちょうどよく食べることができます。
マヌカハニーは普通のはちみつよりも味が濃いので入れる量の調整には気をつけてくださいね。
マヌカハニーの選び方、UMF・MGOとは?
マヌカハニーには非常にたくさんの種類があり、またマヌカハニーを製造している会社も非常に多く存在しているため、初めての人にはどのマヌカハニーを買ったらいいか選び方に悩むこともあると思います。
UMF(Unique Manuka Factor)とは?
マヌカハニーにはUMF(Unique Manuka Factor・ユニークマヌカファクター)という、どれだけ濃度が高いかという基準があります。これはマヌカハニーが作られているニュージーランドの政府の行政機関のガイドラインに準拠したのUMFハニー協会という審査機関によってランク付けが行われており、このランクが付けられたマヌカハニーは「アクティブマヌカハニー」や「UMFマヌカハニー」と呼ばれ、一般的なマヌカハニーとは一線を画しているのです。
その濃度の数値は5+〜28+という濃度に分かれており、この数値はフェノール溶液という消毒液とマヌカハニーの抗菌成分が同じ効果を持つ濃度を数値として算出したものです。一般的な消毒液の抗菌作用をUMFで表すと10+となり、マヌカハニーがどれだけ抗菌作用があるかが非常によくわかります。
目安はUMF10+以上のマヌカハニーです。UMF10+のマヌカハニーは腸内環境の改善、免疫力の向上、そしてピロリ菌などの腸内細菌などへの効果が研究によって証明されており、しっかりと効果を実感したいのであればUMF10+以上のもの購入するようにしましょう。
濃度基準としてのMGO
マヌカハニーの抗菌成分であるMGOは、そのままマヌカハニーの濃度基準としても使われています。このMGOマークはマヌカハニー1kgあたりあたり何mgのMGO(メチルグリオキサール)が含まれているかを表す数値で、MGO100やMGO550といった具合でマークが付けられています。
このMGOは最も有名なマヌカハニーと言っても過言ではない、青のパッケージで有名なManuka Health社の商標登録となっており、Manuka Health社が販売しているマヌカハニーには必ずこのMGOの赤いマークがついています。ちなみにこのMGOは国内分においては株式会社TCNというマヌカハニーを始めとした健康食品などを取り扱う会社が取得しています。
MGOの数値の目安は100+以上、つまり1kgあたり100mg以上のMGOが含まれているマヌカハニーがおすすめです。
中にはMGO500+、720+、860+といった、非常にMGOの濃度が高いマヌカハニーも販売されています。
数値が高ければ高いほど殺菌作用も高い
もちろん、このUMFやMGOといった数値は、高ければ高いほど殺菌効果も高く、そして値段も比例して高くなっていきます。中には500gで数万円もするような非常に高価なマヌカハニーもありますが、一般的には4000円〜5000円で手に入るマヌカハニーで十分な効果を期待できるでしょう。
今すぐ買える、オススメのマヌカハニー
過去に何種類か試してきたマヌカハニーからオススメを紹介します。日頃の健康維持のためにも風邪を引いた時の特効薬のためにも、一つ買っておくといいかもしれません。
マヌカヘルス マヌカハニー MGO400+ 250g
マヌカハニーといったらこの青いパッケージ、といってもいいほど有名なマヌカヘルス社のマヌカハニー、MGO400+です。MGO400+といえばマヌカハニーのなかでも殺菌力はかなり高い方なので、しっかりと効果を実感したいという人におすすめです。私も普段これを食べています。
マヌカヘルス マヌカハニー MGO100+ 250g
マヌカハニーを初めて試してみたいという方や、ちょっと味が濃すぎるマヌカハニーが苦手という人にはこの100+がオススメです。MGOは100+なので十分効果はありますが、400+に比べるとだいぶ食べやいマヌカハニーです。
アクティブマヌカハニー UMF15+ 250g ハニーバレー
このマヌカハニーは基準としてUMFを採用しており、UMF値は15+、10+以上が効果を感じられるものなので殺菌力は十分です。やはり若干薬のような香りがしますが、非常に即効性を感じることができます。喉が痛くなった時これを舐めてから寝ると次の日には痛みが治まっていることもあります。amazonでも評価が高く、またマヌカヘルス社のものより価格が安いので初めてのマヌカハニーとしてもオススメです。
プロポリス&マヌカハニーMGO400+キャンディー 100g
なんとマヌカハニーにはアメもあるんです。しかもMGO値は400+。味は苦味と少しピリピリとする感じがありアメとしてはあまり美味しいとは言えませんが、喉の痛みにかなり効きます。良薬は口に苦しということで、いざというときのために用意しておいてもいいかもしれません。
ちなみにマヌカハニーを専門で取り扱っているe-manuka.comというECサイトもあるようです。これからマヌカハニーを試してみたいという人には、マヌカハニーとマヌカハニーのキャンディーが入ったマヌカはじめてセットからその効果を試してみてもいいかもしれません。2つがセットになって5000円代で買えるので非常にお得です。