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2016年5月22日更新

「タイトル」がすべて。SEOに効くクリックされるブログ記事タイトルの付け方

クリックされやすい記事タイトルとはどのようなものでしょうか?どんなに内容が面白くてもそれが読まれなければ意味がありません。これまでのタイトルの基礎知識と今の時代の記事タイトルの付け方をまとめてみました。

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記事タイトル

記事タイトルを決めるときに知っておくべき基礎知識

まずはこれまでもずっと言われてきたSEOを考慮した記事タイトルについての基礎知識です。どんなに良い記事でもクリックされなければ何の価値もありません。

ここでは一つ例をあげて、「風邪を治すにはどうしたら良いか」と考える人向けの記事を書くと想定して、タイトルの付け方を順を追って見ていきましょう。

タイトルは全角32〜35文字?

まずは基本中の基本、googleの検索結果に表示される文字数です。2016年5月、実はこの表示文字数に大きな変更がありました。

これまではgoogleの検索結果に表示される文字数は「全角28文字」というのが基本でした。しかし、2016年5月に表示される文字数が今までの28文字から増えているようです。

私が確認したところ32文字まで表示されており、それをオーバーするとそれ以降が「…」で表示されています。ここに重要なキーワードが隠れてしまうとクリック率が下がってしまいます。

33文字以上になってしまった場合でも「…」以降の内容を想像することができ、タイトルを見ただけ内容を想定できるのであれば問題ないでしょう。

33字を超えたからといって、もちろんgoogleがその文字を読まなくなる訳ではありません。検索結果に表示されなくなるというだけです。

さて文字数が増えた理由ですが、2016年のはじめgoogleはこれまで検索結果の一覧ページの右側に表示されていたリスティング広告を除外しました。これはモバイルによる検索がさらに増えていき、PCビューをモバイルビューにに近づけるためだと思われます。

その結果、PCビューにおいて検索結果の右側のスペースに余裕ができました。googleが価値のあるものを正しくユーザーに届けようとするのであれば、タイトルの表示文字数を増やしてユーザーの理解を促すというのは理にかなっています。

最適なキーワードの組み合わせ

同じ内容を調べたくても、人によって検索ワードは異なります。単語で区切って検索することもあれば、文章をそのまま検索することもあり、それによって表示される結果が変わってくるのです。google adwordsキーワードプランナーを使って、より検索ボリュームが大きいキーワードを選定しタイトルに含めていきましょう。実際に調べてみると以下の様な結果が出ました。※数字は月間平均検索数です。

  • 「風邪を治す」1600(文章で検索)
  • 「風邪 治す」8100(キーワードの組み合わせで検索)
  • 「風邪 治し方」27100(google語)

検索においては文章のままより単語の組み合わせのほうが検索数が多い傾向にあります。この例でも上から下に向かって単語の組み合わせだけになり、検索数も増えていますね。

キーワードだけの検索語を俗に「google語」などと言ったりします。検索における言葉選びはユーザーのITリテラシーによっても変わってくるでしょう。

タイトル中のキーワードは前半に持ってくる

一般的にキーワードは記事タイトルの前半に持ってきたほうが良いと言われています。人間は左から右に目線が進むため、検索結果一覧画面においてより注目されやすくするためです。

しかし、キーワードを前に持ってきた結果、魅力的なタイトルでなくなってしまうのであれば本末転倒です。

タイトルに数字が入っている

タイトルに数字を入れることで記事に具体性を持たせることができ、読者にとってより完結に要点を伝えることができます。例として以下の2つのタイトルを比べてみます。

  • 私が実践する効果的な風邪の治し方
  • 私が実践する効果的な3つの風邪の治し方

この場合、後者のタイトルのほうが読者は記事全体を読まずとも簡単にメリットが伝わります。

また、記事の要点を数字としていれるだけでなく、読者の記事に説得力を持たせたり読者の目を引き付ける使い方もできます。

  • 週に100時間働く僕が教える、効率的な睡眠の取り方
  • 世界50ヶ国を周って感じた、日本の独特さ

例えばこんな感じです。前半の文に数字が入ることによって、「、」以降の簡素なタイトルにより説得力が感じらるようになります。

タイトルのオリジナリティ

さて、これまで見てきたルールを総合すると、理想的な記事タイトルは、

「風邪の治し方を3つ紹介」

になってしまいますね。

もちろんこれは極論ですが、誰もがルールに忠実に従ったとすると全てこのようなタイトルに行き着いてしまいます。しかしそれでは全く魅力が伝わらず、誰もクリックしないですよね。

タイトルにかっこは使用しない

最後に一つ注意点です。

以前タイトルの中で【】を使ってキーワードを目立たせようとしたことがありました。しかし、いつのタイミングからかgoogleの検索結果から【】の部分が表示されなくなってしまったのです。

このかっこ【】は他のかっことくらべても目立ちやすく、もしコレによってクリック率が上がるtなると検索結果が【】付きのタイトルだらけになるため、googleが意図的には除したものだと思われます。今のところ使用は控えておきましょう。普通の「」であれば問題ありません。

  • OK:オススメの風邪の治し方を3つ紹介
  • NG:【風邪の治し方】オススメの方法を3つ紹介

今の時代に合った記事タイトルの付け方

ソーシャルメディア

さて、これまで書いてきたことはタイトルをつける上での「今までの」テクニックといってもいいでしょう。もちろん、普遍的なルールとして今後も重要ですし、タイトルをつける上での「基礎」として知っておいて損はありません。

しかし、しかしですよ。今の時代、10億というwebサイトが存在しており、各サイトごとにさらに大量のページが存在しています。ただ単にこれまでのルールに従ったタイトルの付け方を実践していただけでは、誰も興味を持ってくれません。

すでに読者は「ただキーワードを組み合わせただけのようなタイトル」に何の魅力も感じなくなっているのです。

クリックしたくなるタイトルとは何か?

あまり釣り要素が強すぎてもダメ、簡素過ぎてもダメ、胡散臭過ぎるのもだめ。しっかりと情報が入っていそう、且つそこから学びを得られそうと思ってもらえるタイトルをつけられるかが勝負です。

ではどんな要素がクリックしたくなるタイトルでしょうか、考えてみましょう。

読者の心理をうまくとらえたタイトル

この記事を読む人はどのようなことで困っているのか、悩んでいるのかを考えてみましょう。読者の心理を考えキーワードとは別にその補助となるような一文があると効果的です。

例えば、風邪を治したい時というのはもちろん風邪を引いた時ですよね。つまり読者は今すぐ効果の出る方法を探しています。これを反映すると、

「今すぐ実践できる!3つ効果的な風邪の治し方」

となります。

筆者の実体験による成果が見られる

やはり誰でも書けるコピペのような内容ではなく、その筆者ならではの実体験というのはgoogleだけでなくユーザーにとっても魅力的です。例えばこんな感じです。

  • 「月間PVが10万を超えたので実践したSEO対策を紹介します(29文字)」
  • 「世界一周した僕がオススメする一人旅で行くべき国」
  • 「都内のラーメン屋を制覇して見つけた一番うまい店」

内容が面白いかどうかはともかく、ただ単純にキーワードを並べたタイトルよりかは読んでみたいと思えるタイトルですよね。このルールに従えば、

「病欠3年連続ゼロの僕が実践する効果的な風邪の治し方(25文字)」

というようなタイトルになります。

フックとなる言葉が入っている

フックとは読者に「お、ちょっと読んでみよう」思わせるための枕詞のようなものです。その名の通りいわば 「釣り針」ですね。度が過ぎると「煽り」と言うこともでき、「ただ釣り記事」などのディスられることもあるので使用には注意しましょう。ではどんな言葉がフックかというと、以下の様な文章です。

  • 本当は教えたくない!
  • 知らないと損!
  • あなたは大丈夫?

いろいろな記事を見てきて、若干タイトルに煽りが入っているにもかかわらず、記事の内容はしっかりしていた、ためになった、という記事が評価されていると感じます。

フックを入れるとこうなります。

「知らないと損!病欠3年連続ゼロの僕が実践する風邪の治し方(28文字)」

SNSで拡散されることを意識したタイトル

特にこのフックが重要となるのが、facebookやtwitterなどのSNSでシェアされたときです。検索結果に表示されるタイトルを見て判断する読者は「能動的」に情報を探しています。

一方で、SNSは違います。流れるように情報が散乱しているSNSでは、読者は「受動的」に記事に触れるのです。この場合、読者がその記事を読むか否かは、「タイトルを目にした瞬間に内容に興味を持って貰えるか」が全てです。

だからこそ検索だけでなくSNSが主な流入経路の一つとなっている今ではこういったタイトルの付け方が重要となるのです。

最終的には記事方向性とチャネルの理解のバランス

ロングテールとバズのバランス

さて、タイトルをつける上での基礎とこれからの時代のタイトルの付け方を見てきましたが、結局は自分の記事を「どのように読者に届けたいか」を理解し、それに合ったタイトルを考えるべきです。

ロングテールか初速を重要視する記事か

ロングテールで長期的に検索を強くしていきたいと考えるのであれば、「能動的」な読者を意識し検索結果でしっかりとクリックされる説得力のあるタイトルをつけるべきです。

今後数ヶ月間だけ意味のある時事的な記事やイベントなどの季節要素がからむ記事など、記事の初速を上げたいと考えるのであれば、SNS流入などの「受動的」な読者を意識し、フックを使い瞬間的に興味を持たせるタイトルにすべきです。

自分の持ちうるチャネルを理解する

チャネルとは記事の拡散手段と言い換えることもできるでしょう。

すでにTwitterやfacebookページ、feedlyなどでたくさんの固定読者・ファンがいる人はある程度フックを使って読者を煽っていったほうがアクセスが一気に伸びます。

一方でまだブログもSNSも始めたばかりという人は、長期的に検索結果の上位を狙うタイトルを考えるべきです。

さいごに

どんな記事タイトルをつけるべきか。結局はバランスです。SNSによる拡散力が出てきたら元々の記事タイトルを変えても構わないでしょう。自分の影響力や持ちうるチャネルを客観的に理解し、状況に応じて柔軟に対応しましょう。

方法はどうあれ、ターゲットとなる読者に向けていかに魅力的なタイトルをつけるか、そしてそれをたった28文字以内で再現するか、あなたの腕が問われます。

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