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2016年7月18日更新

グリーンカードとは?アメリカ永住権を抽選で取得する方法とメリット

高卒以上であれば誰でも応募することができるグリーンカード(アメリカ永住権)抽選。これまでにも多くの人が当選し、実際にアメリカに移住しています。アメリカ永住権の取得方法とメリットを知って応募してみてはいかがでしょうか?

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グリーンカード

グリーンカード抽選の基礎情報

そもそもグリーンカードとは、アメリカ合衆国の永住権を証明するカードのことです。そのカードが全体的に緑がかっていることから通称グリーンカードと呼ばれているのです。そして永住権とはその名の通りアメリカに永住することができる権利のことです。通常、アメリカに滞在する際には、旅行者としては最大で3ヶ月程度、勉強やビジネスの場合は専用のビザを取得しなければなりません。しかし永住権があれば、制限なく米国に滞在することができます。

普通グリーンカードといえば、親の仕事の関係でアメリカで生まれた人や、アメリカ人と結婚した人が持ってることが多いです。しかし、アメリカの政府はこのグリーンカードを毎年抽選で一定数の外国人に提供しています。この抽選は「グリーンカード・ロッタリー(Green Card Lottery/抽選永住権)」などとも呼ばれています。

なぜアメリカは永住権を抽選で提供しているのでしょうか?アメリカ合衆国はその建国の歴史自体が移民の歴史と言っても過言ではありません。国の政策の一つとして移民を積極的に受け入れ、国民を増やす政策を取っているのです。

ちなみにこのグリーンカード、全ての国の人が応募できる権利があるわけではなく、アメリカへの移民数が比較的に少ない国の人のみに限られています。そうすることでアメリカ国内の移民にバランスを持たせ移民を多様化させているのです。中国や韓国、メキシコ、インド、イギリスや中南米の国々は対象外となっています。

アメリカ永住権を取得して渡米することは「移民」の一種です。日本で移民というと貧しい国から仕事を求めて国を変えることをイメージしがちですが、国籍はそのままでただ移住するだけでも移民です。特別な意味はありません。もちろんグリーンカードを取得したからといってアメリカ国籍になるわけではなく、日本人として日本のパスポートを持ったまま「アメリカ市民」となるのです。

グリーンカード取得のメリット

グリーンカード取得のメリットは人それぞれですが、人生を変えるほど大きなメリットがあるのは事実です。最大のメリットはアメリカで仕事をすることができるということでしょう。

普通アメリカで就職する場合、雇用主である会社や移民弁護士などを通して就労ビザを発行してもらう必要があります。しかし、それは現地人の仕事を奪うことになるため、外国人を雇う必要性が明確でなければそう簡単なことでありません。多額のお金がかかってしまうこともあります。

しかし、グリーンカードを持っていればアメリカ市民のため現地人と同じ扱いになるため、そういった面倒なプロセスが不要になります。

グリーンカードの応募方法と日程

応募資格

  • 本人または配偶者が対象国で生まれた人。未成年の場合、両親のいずれかが対象で生まれた人。
  • 高校卒業、あるいはそれ以上の学歴を持っていること。高校卒業以上の学歴がない場合は、過去5年間のうち最低2年間技能職に就いた経験があること。

応募日程

毎年10月から11月にかけての約1ヶ月の間に応募が受け付けられます。米国時間のため注意が必要です。一日でも期日を過ぎると1年後までチャンスはありません。

応募方法

基本情報を入力して専用のサイトから応募します。

Diversity Visa Program

エントリーが正式に完了するとElectronicConfirmationNotice(ECN)と呼ばれる申し込み受け付けメールにて通知されます。結果が出るのは翌年の5月あたりです。特にメールなどは送られてこないので自分で発表の日程を確認しましょう。

代行業者に依頼

とまあ、いろいろとありますが、僕はグリーンカード申請業者に代行してもらっています。なんだかんだ用意するのは面倒だし、

値段は6000〜7000円ほどです。ただフォームに情報を入力していくだけでミスが起きない申請ができるのであれば安いものです。しかもこれで当選したら儲けもの。僕は毎年のコストとして払っています。

もし当選したら?その後の流れは?

もし高倍率を突破し、見事当選を果たしたら終わり!というわけにはいきません。実はグリーンカードは当選してから大変なのです。

まずは送られてきた書類に必要事項を記入し、預金残高証明書や高校の卒業証明書などを準備して送付します。これがかなり面倒です。米国における保証人や住所などをも決めなければならず、ない場合は弁護士などにお願いする必要があります。

無事書類が用意出来たら次はアメリカ大使館での面接が待っています。英語力が問われるわけではありませんが、簡単な受け答えは英語でできるようにしておきましょう。決して落とすための面接ではないのでご心配なく。健康診断書などを持参します。無事面接に通れば原則として米国永住権VISA渡航許可書が即日発行されます。尚、グリーンカードは渡米後に申請した住所に送られてくるため、この時点では一時的なVISAだと考えてください。

しかし、まだ油断は禁物です。この渡航許可書が発行されたら、原則として6ヶ月以内に日本を出て渡米する必要があります。

また抽選に当選したからといって必ずしも全員がグリーンカードを手に入れられるわけではありません。毎年グリーンカードは一定の人数に与えられますが、仕事や家庭環境など、当選したもののやっぱり今は渡米できないという人もいるためあらかじめ多めに当選が出ているのです。当選者にはケースナンバーと呼ばれる当選者専用の番号が用意され、その番号順に面接が行われます。しかし、その番号が大きい番号の場合、面接が行われずにそのまま足切りとなってしまう場合も少なくありません。当選がでたらいち早く準備を済ませ、面接を待ちましょう。

抽選永住権にまつわるうわさ

当選確率は?

国別で数が決まっているのか、全世界関係なく当選者を決めているのかはわかりませんが、応募者全体に対しての当選率は1%前後というのが毎年の傾向として現れています。

http://www.green-card.jp/blog/2013/08/14/891/

米国内からの応募は当選率が下がる?

米国で仕事をしている人や留学している人でも抽選に応募することができます。アメリカ国内から申請すると当選しにくい、という噂がありますが、おそらく関係ありません。僕の知り合いでもアメリカ国内から当選した人がいるのも事実です。

若い人は当選しにくい?

グリーンカード当選というと老後を迎えた高齢者がハワイで過ごすために取得、なんてイメージもありますよね。そのせいか、年齢が若い人は通りにくいなんて噂もありませんが、噂に過ぎません。年齢によってバランスをとっている可能性はありますが、若い人でも当選します。

学歴などは重視される?

申請の際に学歴をなどを入力するする必要があります。もちろん詳細な学校名を入れるのではなく、最終学歴が大学か高校かといった情報です。もちろん情報として入れているので何らかの基準はあるかもしれませんが、この抽選自体が仕事や生まれなどの関係で米国に移り住むことができない人が対象のため、あまり関係ないと思われます。

グリーンカード取得の注意点

  • アメリカに住むことが前提:ルール上は一年間で半年以上は必ずアメリカにいる必要があります。基本的には他国へ移住したり、本帰国するという場合はグリーンカードを返却しなけばなりません。
  • 過度な期待をしない:当選率は約1%くらいのため、あまり期待をしないほうが良さそうです笑 毎年応募をしながら気長に待ちましょう。
  • 夫婦で応募で当選率が倍に:なんと夫婦で応募した場合、どちらか一方が永住権を取得すればもう片方も後から永住権を取得できることになっています。
  • 渡米は必須ではない:当選したからといって必ずしも渡米しなければならないわけではありません。当選してもどうしても仕事や過程の関係で都合が付かない場合はその権利を放棄しても構いません。

おわりに

海外で仕事をしたい、アメリカで違う人生を歩んでみたい、老後をハワイで暮らしたい、という人にとっては一度は憧れるアメリカ永住権。抽選プログラムは高倍率とはいえ毎年一定数の人が実際に当選し、アメリカに移住しています。チャンスは常に準備している人にしか与えられません。少しでも興味がある人は申し込んでみてはいかがでしょうか?

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